H紹介予定派遣10の常識【どれくらいの確率で採用される?】

H紹介予定派遣10の常識【どれくらいの確率で採用される?】


紹介予定派遣に関して知っておきたい10の常識、

 

今回は【どれくらいの確率で採用される?】についてお話します。

 

それではいきましょう!

 

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■もくじ

 

 

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紹介予定派遣から直接雇用につながっているのは約50%

『紹介予定派遣はどのくらいの確率で採用されるでしょうか?』

 

 

最近、紹介予定派遣に関する質問で、この質問がとても多いです。

 

 

年々、派遣という雇用形態で従事していくなかで、増税や社会保障に関する不安と日々戦い、将来に不安を覚えて

 

 

『正社員になりたい』

 

 

と考える傾向が強いようです。

 

 

ですが、現実になかなか直接雇用というのは内定を貰う事が大変です。

 

 

厚生労働省が平成25年3月27日に発表した【令和元年度 労働者派遣事業報告書の集計結果】によると、令和元年度の派遣労働者数は、約184万人(対前年度比: 9.1%増)とのことです。

 

 

この記事を書いているのが令和3年5月ですが、人材業界で働いている私の感覚でいわせて頂くと、恐らくそれほど劇的な数字の変化は無いと思われます。

 

 

そして、冒頭の

 

 

紹介予定派遣はどのくらいの確率で採用されるでしょうか?

 

 

という質問に対しては、あくまでも数字上の話になりますが、これも上述した厚生労働省の報告書にて確認できます。それによると、

 

  平成30年度 令和元年度
@紹介予定派遣により労働者派遣された労働者数 36,791人 31,233人
A紹介予定派遣で職業紹介を経て直接雇用に結びついた労働者数 19,214人 16,323人
参考:紹介予定派遣に係る労働者派遣契約の派遣先からの申込人数 134,483人 85,425人


*上記数値は、一般労働者派遣のみの数値です。特定派遣の数値は入っていません

 

 

例えば令和元年度の数値を元に、実際に紹介予定派遣から直接雇用になった人数の割合を算出してみましょう。

 

 

【直接雇用の割合】 =  A紹介予定派遣で職業紹介を経て直接雇用に結びついた労働者数 ÷ @紹介予定派遣により労働者派遣された労働者数

 

 

計算式はこうなりますね。これに数値を当てはめてみましょう。

 

16,323(人) ÷ 31,233(人) = 約52.2(%)

 

 

これは令和元年度の数値です。

 

 

平成30年度の数値で計算しても、約52.2(%)ですから、約50%くらいというのがひとつの目安としていいのではないでしょうか。実は平成24年、25年のデータでもほぼ同じ数字でしたし、イメージとして50%という数値を知っていれば良いと思います。

 

 

ただし、これはあくまでも紹介予定派遣の面接を通過した後の話ということ、また、

 

 

直接雇用 = 正社員

 

 

とは考えないでください。契約社員であっても直接雇用になります。ですから、

 

 

直接雇用 = 契約社員

 

 

という構図が成り立つこともしっかりと理解してください。

 

 

一説ですが、直接雇用になった場合の、正社員への切り替えは60%〜70%位の間ではないか?といわれています。

 

 

ここでひとつ注意点があります。

 

 

先に紹介した、紹介予定派遣から直接雇用への切り替えの数値は、あくまでも全体の割合を示したものだという事です。

 

 

個々の案件によって、難易度は当然変わってきます。

 

 

この数字の話をすると、

 

 

「じゃあ、6割〜7割の可能性で直接雇用されるようになるんですね?」

 

 

と勘違いをする方がいるので、念のために注意書きさせて頂きました。

紹介予定派遣に応募するなら、同時に直接応募も進める

いかがでしょうか?

 

 

上述した、直接雇用の可能性が約50%という数値をどのように感じましたか?高いと思いますか?それとも、低いと思いますか?

 

 

単純に厚生労働省発表の数値を紹介しましたが、直接雇用にならなかった、約半分の人達についても少し補足しなければいけません。

 

 

それは、紹介予定派遣として勤務したけれども、

 

 

「この職場はあわない」

 

 

と判断して、自ら断る方々もいます。その分の数値も入っています。

 

 

紹介予定派遣は、あくまでも派遣先企業と派遣労働者双方の合意のもとに直接雇用が決まるものです。

 

 

ですから、どちらか片方が拒否すればそれで話は終了です。残念ながら、企業側が断ったのか?派遣労働者側が断ったのか?これに関する公的資料が無いので、人材業界で働いている私の、現場感覚で言わせて頂きます。

 

 

私の現場感覚からすると、企業側が断るケースが8割くらい、労働者側が断るケースが2割くらいではないかと思います。

 

 

これは正直、地域や業界によっても変わると思います。都内で仕事をしている私の現場感覚の数値はこれくらいですね。

企業側は基本的に直接雇用するつもりでいる

ひとつ知っておいて頂きたいことがあります。

 

 

紹介予定派遣で募集を掛けた企業は、基本的に直接雇用するつもりで募集を掛けているということです。そうでなければ、一般派遣労働者を派遣会社に依頼しますよ。

 

 

紹介予定派遣は最大6か月間という派遣期間の上限はありますが、派遣期間の規定に関しては、一般派遣と基本的に同じだからです。

 

 

紹介予定派遣の最大6か月間の派遣期間というのは、直接採用でいう所の【試用期間】と考えてください。

 

 

応募の際は、一般派遣では提出しない『履歴書』の提出も有ります。企業側(派遣先)の面接もあります。

 

 

「面接は今もしてるじゃないか?」

 

 

と思う方もいるかもしれませんが、今行われているのは顔合わせ、職場見学と呼ばれるものです。法律上は一般派遣の面接は認められていないからです。

 

 

「そんなの変わらないよ」

 

 

と思う方もいるでしょう。確かに、そういう一面もあります。ですが、紹介予定派遣では面接を認められているので、かなり突っ込んだ質問をされます。一次面接や二次面接、さらにはその先の面接を実施されるケースだってあるくらいです。

 

 

紹介予定派遣は、直接採用の選考過程とほとんど変わらないですよ(笑)

 

 

また、最初は派遣会社の営業と同席します(厳密にいうと同席するケースが多い)が、その後は派遣会社の営業が席をはずしてあなたと企業側の人間との面接が行われます。

 

 

本当に直接応募と変わりませんよ。

 

 

「直接応募しても決まらないから紹介予定派遣で応募する」

 

 

「紹介予定派遣は決まりやすい」

 

 

こんな事がまことしやかにささやかれているのを、ネット上で見かける事がありますが、現場にいる人間から言わせれば、そんなこと有りませんから(笑)

 

 

直接応募と紹介予定派遣の難易度はイコールだと思ってください。

 

 

ということはつまり、直接採用を希望している方は紹介予定派遣だけでは無く、直接応募もしたほうが良いということになります。

 

 

なにしろ、難易度が変わらないわけですからね。それなら、単純に間口を広げた方が良いという理屈です。

 

 

紹介予定派遣と併せて、リクナビネクストなどの求人サイトでガンガン応募しましょう。

 

 

 

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まとめ

今回のまとめです。

 

・紹介予定派遣から直接される確率は、約50%前後と考えて問題ない

 

 

・紹介予定派遣と直接応募の難易度は変わらないので、直接採用を希望するなら、紹介予定派遣の求人だけでなく、直接応募も並行して進めること

 

今回は以上です。

 

 

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