第一条:紹介予定派遣希望の人は登録する派遣会社を増やす
このコーナー（【紹介予定派遣から正規雇用を目指す戦略】記事一覧）では、紹介予定派遣から正規雇用を目指す戦略四か条を紹介しています。
今回は【第一条:紹介予定派遣希望の人は登録する派遣会社を増やす】を紹介します。
最近、私のところにも紹介予定派遣に関する問い合わせが増えています。
「直接応募しても採用されない。だから紹介予定から正社員を目指したい」
「紹介予定派遣なら正社員になりやすいって聞いたんですけど本当ですか？」
こんな類の話です。
まず、先に申し上げておきます。
紹介予定派遣＝正社員になりやすい
このように考えている人がたくさんいる印象です。ネットで派遣関連のサイトを調べても、こういう趣旨の事を書いているサイトもよく見かけますね。ですが、人材業界で働いている私の現場感から率直に申し上げると、
直接正社員目指すのと大して変わらない難易度
という感覚です。
確かに、日本人材派遣協会などの報告書を見る限り、紹介予定派遣という立場で就業している人の数は増えています。
ですが、実際に派遣会社のサイトで検索して頂くと分かると思いますが、そもそも紹介予定派遣の求人そのものが決して多くありません。また、紹介予定派遣の場合、一般派遣では認められていない事前面接（実際は派遣でも顔合わせや職場見学と称して事実上行われていますが）を行う事を認められています。
つまり、入口が派遣会社というだけの話で、事前面接が認められているという事は企業側が堂々と採否を決断できる立場にあるわけです。
一定期間派遣はようするに直雇用の”試用期間”と同じ
次に、そもそも紹介予定派遣とは何なのか？という事を今一度見つめ直しましょう。
紹介予定派遣：派遣契約終了後社員となることを前提に一定期間派遣で就業し（最長6カ月間）、派遣契約終了時にあなたと派遣先企業の双方の合意により社員として採用されるシステム
実際に就業してみてから判断できる、つまりミスマッチを防ぐための非常に優れたシステムと言えます。
ですが、上記の説明文をよく見返してみてください。
・一定期間派遣で就業（最長6カ月間）
・派遣契約終了時あなたと派遣先企業の双方の合意により
こういう話どこかで聞いたことありませんか？
これは、いわゆる直雇用でいうところの”試用期間”にあたるシステムです。別に画期的でも何でもありません。
リクナビNEXTなどの転職サイトを見て頂くと分かりますが、【試用期間を経たのち”正社員として採用】という趣旨の内容を記載されている案件がたくさんありますよ。
「いきなり正社員は難しいから紹介予定派遣から正社員をめざそう」
こんな風に考えている人に言わせて頂きますが、はっきり言って甘いですからね。
紹介予定派遣希望の人は登録する派遣会社を増やす
当サイトは「気休めの記事は書かない」というスタンスで臨んでいるので、あえて厳しい事をここまで書かせて貰いました。
ここまでの内容を踏まえた上で、事務職未経験から紹介予定派遣で正社員を目指す基本戦略を紹介します。
それは
”登録する派遣会社の数を増やす”
という事です。
「こんなの戦略でも何でもないじゃないか！！」
そう思われるのも仕方ないかもしれません。ですが、これまで紹介したように紹介予定派遣には以下の特徴がありましたね。
・紹介予定派遣の求人そのものが決して多くない
・紹介予定派遣は一般派遣では認められていない事前面接を行う事を認められている（直接応募とほぼ同じ）
という事は、この二つがハードルになるわけです。そして、より多くの派遣会社に登録することが上記課題をまとめて克服するカギになるのです。
・紹介予定派遣の求人そのものが決して多くない
⇒登録する派遣会社を増やすことで、より多くの案件を紹介して貰える環境を作る
・紹介予定派遣は一般派遣では認められていない事前面接を行う事を認められている（直接応募とほぼ同じ）
⇒面接対策（一般派遣ではあまり聞かれることの無い志望動機なども聞かれます）、履歴書、職務経歴書作成のサポートを派遣会社の担当と相談する
30代事務未経験から派遣事務を目指す方法としてこちらの記事（落ちるのが当たり前！落ちるの前提でひたすらエントリーあるのみ）にもまとめましたが、基本的には同じです。
基本的にほとんど派遣会社内の書類選考で落とされます。9割がた落とされるので、落とされることを前提に応募を繰り返してください。
大事なことは、とにかく簡単に落とされますから決して悲観せず応募を繰り返すという事です。
現在すでに登録している派遣会社があればそこでいいです。条件に幅を持たせてひたすらエントリーを繰り返してください。特に事務職の未経験は一般派遣だろうと紹介予定派遣だろうと簡単に落とされます。本当にハードルが高いです。
だからこそ、条件に幅を持たせてひたすらエントリーを繰り返すことが必要なのです。
もしこれから転職活動を始めるという事であれば、当サイトお勧めの派遣会社を記載させて頂きますので参考にしてくださいね。
イメージ的に3～5社派遣会社に登録して、あとはリクナビ派遣などの派遣総合サイトで気になる案件（派遣会社）に応募するというスタンスでいくことです。
次回の記事：第二条:派遣会社だけでなく転職サイトやエージェントも活用する
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