I紹介予定派遣10の常識【本当は直接雇用する気がない?】
今回は【本当は直接雇用する気がない?】についてお話します。
それではいきましょう!
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■もくじ
普通に募集を掛けても集まらないから『紹介予定派遣』で集める?
「紹介予定派遣で応募したのですが、直接雇用になれずに契約終了になりました。何がいけなかったのか正直分かりません」
紹介予定派遣は最大半年間の派遣契約の後、双方合意のもとで直接雇用契約を結ぶというものです。
私も人材業界でそれなりの年数働いていますが、正直に言うと、噂レベルで聞いたことはあります。
ただ、紹介予定派遣で働きたい【本当に直雇用になるの?】でも紹介しましたが、基本的にはそのような事はほぼ無いと思われます。
そもそも派遣社員というのは期間が決まっているものなので、派遣先の企業からすれば『次回は更新無しでお願いします』と派遣会社に伝えればそれで済むわけですから。いちいち紹介予定派遣にする必要が無いわけです。
しかしながら、中にはどうしても人が集まらない案件というものがあります。例えば、
・駅から非常に遠い
・時給が同様の職種と比較すると安い
・通いにくい
といったような案件です。
その場合、『人が集まらないからニンジン(紹介予定派遣)をぶら下げるか。直接雇用にするつもりはないけどね』と悪知恵を働かせる企業があるという噂を聞いたことはあります。
ですが、あくまでも噂レベルです。私自身、人材業界で働いていて実際にそのような案件を取り扱った事もないですし、当事者から聞いたこともありません。
もちろん、紹介予定の案件で『残念ながら直接雇用は無しで』ということが無かったわけではありません。ですがその場合は、明確に『どこがいけなかったのか?』という事を具体的な業務を例に出して、事細かにレスポンスがあります。その上で、派遣スタッフへフィードバックして、今後に活かすような形をとっています。
基本的に、わざわざ紹介予定で募集を掛けるという事は、企業側としては余程のことが無ければ直接雇用をするつもりで派遣会社に依頼を掛けています。
特に今は、ネットであっという間に情報(特に悪評)が拡散されるので、そのような卑劣な行為は後々の業務に支障をきたすようになるからです。
実際に、ある案件で顔合わせが決まっていたにも拘らず
『すいません。ちょっと今回の顔合わせの企業さんの余りよろしくない評判をネットで見たので、辞退させて頂きます』
などという事が起きていますから。
私が噂として聞いたことがある情報源は、紹介予定派遣で、残念ながら直接雇用まで行くことが出来なかった方々からの話です。
その方々からの話を総括すると、もしかしたらこのような仮説が成り立つというか、可能性の一つとして考えられるといったレベルの話というのが、実態です。
もしかしたら、本当にあるのかもしれませんし、無いのかもしれません。その人達もあくまで『この紹介予定派遣は人を集めるための、ただのエサだったんじゃないか?』という推測をしているだけですから。
仮にあったとしたら、それは『直接雇用(基本的には正社員)』を嘱望して必死に働く方に対する裏切りですし、制度を悪用した卑劣極まりない行為です。
質問をしっかりすること
私自身、本当にそのような卑劣極まりない案件を取り扱ったことが無いので、仮定の話になりますが、そのような事が実際にあるとして対抗策を提示させて頂きます。
まず、ハッキリ申し上げて『人が集まらないから、直接雇用するつもりが無いにもかかわらず、紹介予定派遣をエサに人を集めよう』という事を完璧に見抜くのはまず無理です。
『ちょっと弊社のスタイルには合わないような印象ですね』などと、適当な理由を付けて断られれば、証拠がない以上突っ込むことが出来ませんから。
その上で一体どうすればいいのでしょうか?
結論を申し上げると、
【しっかりと質問をする】
ということです。
・これまで紹介予定派遣から直接雇用になった人はいるのか?
・直接雇用になる場合、正社員という形での雇用契約になるのか?
・派遣先の直接雇用と派遣社員の比率はどれくらいあるのか?
例えばこんな質問という事で、具体例をあげましたが、他に気になる事があればまずは派遣会社のコーディネーターなり営業なりにどんどん質問してください。
派遣会社もわからない事があれば、企業側に確認を取ります。
人は嘘をついていると、どこかでボロが出ます。そして、そのボロを取りつくろおうとして更なるウソを重ねます。すると、次第に話に矛盾生まれてくるからです。
疑問に思う事は、面接(紹介予定派遣は面接が認められています)でもどんどん質問することです。
そこで、答えを濁すようなことをしてきて、あなた自身が疑問を感じたら仮にいい返事を貰ったとしても、内定を受諾することを私は余り勧めません。
ですが、働いてみたら『めっちゃいい職場だ!』となるかもしれません。ですから、『辞めた方が良い』とは言いません。ですが、余りお勧めはしませんという事です。
仮に、本当は直接雇用するつもりが無い、なんちゃって紹介予定派遣だった場合、また転職活動をしなければいけないからです。
規定通りの最大半年間を働いて、また転職活動をした場合履歴書に『半年間』という短い就業期間の履歴が追加されるだけですから。
ご存じだと思いますが、転職回数が多い事を歓迎する職場はほぼ無いです。
『この人は職を転々としている。またすぐに辞めるのでは?』
という疑念を持たれて、転職が難しくなっていきます。
仕事が決まらずに空白期間が増える事も問題ですが、同様に短期間で仕事を辞めていたり、転職経験が多い事も転職活動をする上で、マイナス要因になりますからね。
今回は【『人が集まらないからニンジン(紹介予定派遣)をぶら下げて人を集める』】ということについて書きましたが、
『疑問に思った事はしっかりと質問をする』
まとめ
今回のまとめです。
・本当は直接雇用する気もないのに『人が集まらないからニンジン(紹介予定派遣)をぶら下げる』という企業は、基本的に存在しないと考えて良い
・どのような求人案件であったとしても、疑問に思う事は派遣会社、面談先の企業の担当者にしっかりと確認すること
今回は以上です。
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