typeのIT派遣

評価Ａ：お勧め

【typeのIT派遣】は株式会社キャリアデザインＩＴパートナーズ（株主は株式会社キャリアデザインセンター）が運営する派遣事業です。本社は港区赤坂にあります。元々、リクルートでとらばーゆ（主に女性の就職・転職希望者を対象とした求人情報を掲載）の初代編集長を勤めていた多田弘實氏が1993年に創業した会社です。

創業当初からエンジニアに注力した経営方針で、IT業界に非常に強いパイプを持ちます。現在もエンジニアの転職支援をメインとしていますが、IT企業向けの幅広い人材紹介も行っており、事務・オフィスワーク系の転職支援も行っています。現在は1都3県の転職支援を行っています。＊2014年12月末時点

また、とらばーゆで編集長を務めた多田氏が創業しただけあって、女性の転職支援に特化した事業も行っています。

20代後半～30代後半までの派遣スタッフが90％以上を占める派遣会社（特に30代前半スタッフは43％を占める）ということも、30代で転職に不安を感じている人にも心強い話ですね。

IT分野は現在の情報社会を支える業界です。多少の浮き沈みはあるでしょうが、今後も発展を続けていく分野と言って良いでしょう。そのIT業界の人材紹介に特化した【typeのIT派遣】は抑えておくべき派遣会社と言って良いでしょう。

typeのIT派遣公式サイト

「もう疲れた」外資系企業の営業から事務職に就いた男の話

【typeのIT派遣】はその名の通りIT業界に特化した人材紹介を展開しています。

基本的にはエンジニアの派遣をメインとしていますが、現在はエンジニアだけにこだわるのではなく、IT企業が求める他職種（事務職や営業職）の紹介にも力を入れています。

そして、私の知り合いに当時31歳都内在住で【typeのIT派遣】を利用して、事務職未経験から事務職に就いた男性がいます。その彼、仮にAとします。

これまで営業職（某外資系企業）を務めてきて事務経験はゼロ。人を見た目で判断してはいけませんが、事務職をやる感じには見えません（知り合いなので許してください。笑）。営業職で資料作成の為に日ごろからExcelやPowerPointといったソフトは使用してきましたが、決してレベルが高いとは言えませんでした。

そんなAから事務職に就きたいという話を聞いたのは、だいぶ過ごしやすくなってきたある秋の日の夜。

外資系企業の特徴である成果至上主義（日系企業とは比較にならないくらい過酷です）は、Aの精神を極限まで削り切っていました。

「今より給料下がるのは気にしない。常に解雇と隣り合わせの営業はもう疲れた。正直、少し精神的に楽になりたいんだよ。業界はどこでもいいし、雇用形態はこだわらないから事務で働けるところどこかないかな？」

そんな相談を受けて、管理人はAに当サイトで推奨している転職方法を指南しました。＊詳しい方法はこちら（３０代事務未経験転職活動の基本戦略）

そして、Aの転職活動が始まったのです。

応募件数50件を超えたところでようやく訪れたチャンス

転職活動開始から2週間を過ぎたころ、Aの応募件数は30件を超えていました。顔合わせはまだ1件もありませんでした。

「30代＋事務未経験＋男性」という逆三種の神器を携えたAはそう簡単に決まりません。Aにはそういう状況になることを散々説明していたので、特に気にする様子も見せず、淡々と応募を繰り返していました。

そして、応募件数が50件を超えた頃、とうとう1件顔わせが決まったのです。【typeのIT派遣】の案件でした。

・事務未経験可

・EXCELはSUM関数を使える程度

・電話対応少し多め（基本的に取次のみ）

・営業同行の可能性あり

・時給1700円

Aからは確かこのような条件だったと聞いています。

顔合わせが終了し、同行した営業からは

「確定ではありませんが問題無いでしょう。顔合わせの後担当の方と話をしてきたんですが、どこまで（業務）任せようかなぁっていう話してましたからね」

という事を言われたようで、営業はかなり自信があったようです。

その話をAから電話で聞いた時、管理人も「これで決まったかなぁ」と安心したんです。もちろんA本人も担当営業からそこまで言われれば安心していたのは言うまでもありません。

「もう一度チャンスをください」type営業からの提案

しかし、その日の夜その安心が打ち砕かれる一方が届いたのです。

「申し訳ございません。今回のお話は見送られていただく運びとなりました」

そうです。不採用になったのです。企業側が急遽、採用自体を見送る方針になったというのが一応の理由でした。それまで50件以上も応募して顔わせにすら進めないのに顔色一つ変えなかったAですが、流石にちょっとダメージを受けた様子でしたね。

ですが、それから約1週間後Aの携帯に連絡が入りました。担当の派遣コーディネーターからでした。

先日の顔合わせで不採用になった企業を担当している営業から、「もしよろしければ、私の担当している案件から御紹介させて頂けませんでしょうか？」という話があるとの事だったのです。

その営業はかなり先日の不採用でかなり責任を感じているらしく、「何とかもう一度チャンスを頂きたい」という事まで話しているとの事で、それを意気に感じたAはその提案を受けたのです。

そして、無事Aはその企業の顔合わせにパスして就業を決めました。

不採用になることは仕方ありません。ですが、その後の対応が素晴らしいと感じました。

【typeのIT派遣】はキャリアデザインが2010年から始めた派遣事業部門で、正直、派遣事業分野においてはまだまだ他の超大手派遣会社には規模では及びません。ですが、今回Aを担当した営業は大変素晴らしく、同じ人材業界に身を置く管理人としても感銘を受けたと同時に、是非お勧めしたい派遣会社です。

どうしてもIT業界では働きたくないという方以外は、押さえておくべき派遣会社と言って良いでしょう。

typeのIT派遣公式サイト